WIN5の最低配当はいくら?買い方も解説

win5の最低配当はいくら?

WIN5 最低配当

WIN5の配当について知っておきたい基本的な情報をご紹介します。この馬券の特徴は、土日・祝日限定で発売される5レース分の1着予想を当てる形式。当然、5レース分となると配当も一般の馬券とは違った特徴を持っています。

まず、理論上の最低配当について。全レースで1番人気馬が勝利した場合でも、5レース分の単勝オッズが掛け合わさるため、ある程度の配当は期待できます。例えば、各レース単勝1.5倍の馬が全て勝利した場合でも、1.5の5乗で約7.6倍。つまり、理論上は760円程度が最低配当となります。

ただし、実際のWIN5では、このような低配当になることは極めて稀です。なぜなら、5レース全てで1番人気馬が勝利するケースは非常に少ないからです。JRAの統計によると、1番人気馬の単勝的中率は約35%程度。これが5レース続く確率は、計算上ではわずか0.5%程度しかありません。

実際の最低配当は、近年のデータを見ると数万円台が一般的。これは、必ず1頭や2頭は人気薄の馬が勝利するためです。逆に言えば、WIN5は必ず馬券の金額以上の配当が期待できる、数少ない馬券の一つと言えるでしょう。

最低配当

WIN5の実際の最低配当について、具体的な数字とともに詳しく見ていきましょう。JRAの公式データによると、過去5年間(2020-2024年)でのWIN5の最低配当は3万2,890円でした。これは2022年4月の開催で記録された数字です。
このときの内訳を見てみると、興味深い特徴が浮かび上がります。5レース中、4レースまでは1番人気か2番人気馬が勝利。残る1レースで4番人気馬が勝ったことで、この配当になりました。実は、これがWIN5における典型的な「低配当パターン」なんです。
低配当となるケースの特徴として、以下のようなパターンが挙げられます。まず、重賞レースが含まれている日は比較的低配当になりやすい傾向が。これは、重賞では実力差がはっきりしているため、人気馬が勝利しやすいためです。また、馬場状態が良好で、各レースとも波乱が少ない日も低配当傾向に。
ただし、注目したいのは、WIN5の「低配当」と言っても、通常の馬券と比べるとかなりの高額という点。単勝や馬連などの一般的な馬券では、数百円から数千円の配当も珍しくありませんが、WIN5ではそこまで配当が下がることはありません。

高額配当

WIN5の高額配当といえば、2021年8月に記録された7億1,936万8,000円が歴代最高額として有名です。この記録的な配当は、各レースで波乱の結果が重なったことで生まれました。実は、この日のレース内容を詳しく見ていくと、高配当が出やすい条件が揃っていたんです。
まず、対象レースに重賞が含まれていなかったこと。一般競走だけの組み合わせは、各レースで波乱が起きやすい傾向があります。また、真夏の暑い時期で馬場状態も変化しやすく、各馬のコンディションも安定しにくい状況でした。
高配当が出やすい条件として、以下のようなパターンが知られています。夏季の開催、特に梅雨明け直後は馬場状態が不安定になりやすく、人気薄の馬が好走するケースが増えます。また、新馬戦や未勝利戦が含まれる日も、実力差が見極めにくく、波乱が起きやすいんです。
一方で、注意したいのは、こういった超高配当を狙いすぎることのリスク。確かに夢のある話ではありますが、的中確率は極めて低くなります。実践的な投資としては、50万円から300万円程度の配当を狙うのが、現実的な戦略と言えるでしょう。

配当中央値

WIN5の配当を考える上で、最も参考になるのが「配当中央値」です。これは、最高配当や最低配当のような極端な数値ではなく、実際によく出る配当の目安となる数字なんです。直近5年間のデータを見ると、WIN5の配当中央値は約120万円前後となっています。
この配当中央値について、より具体的に見ていきましょう。統計的には、WIN5の配当の約50%がこの前後に収まっています。例えば、80万円から200万円の範囲に、全体の約半数の配当が入っているんです。これは、実践的な投資を考える上で、とても重要な指標となります。
中央値前後の配当が出やすい典型的なパターンとしては、5レース中2~3レースで中穴(人気順4番手から7番手程度)が勝利するケースが多いです。また、1レースだけ大穴(人気順8番手以降)が絡むパターンも、このくらいの配当になりやすい傾向が。
特徴的なのは、季節によって中央値も変動すること。春のクラシックシーズンは比較的安定した配当となり中央値が下がる傾向に。一方、夏の暑い時期は馬の調子にバラツキが出やすく、中央値が上がる傾向があります。

全通り買ったらいくら?

WIN5の全通り購入について、具体的な計算とともに見ていきましょう。「全通り」とは、対象5レースの出走馬全てを網羅的に購入する方法です。この方法なら必ず的中はしますが、必要な投資額は想像以上に大きくなります。
実際の計算例を見てみましょう。例えば、5レースの出走頭数が「12頭・16頭・14頭・18頭・15頭」の場合、購入点数は12×16×14×18×15=725,760点。WIN5は1点100円なので、必要投資額は7,257万6,000円となります。これが一般的な開催日の例です。さらに、全レースがフルゲート(18頭立て)の場合は、18の5乗で1,889,568点、つまり1億8,895万6,800円もの投資が必要になります。
一方、比較的少ない出走頭数の日を選んでも、投資額は大きめです。全レース9頭立ての場合でも、9の5乗で59,049点、590万4,900円が必要。実際には、10~16頭程度の出走頭数が混在するのが一般的なので、平均すると3,000万円から8,000万円程度の投資額となります。
このような大金の投資に見合うリターンは、なかなか期待できないというのが現実です。先ほど見た配当中央値(約120万円)では、大きな赤字となってしまいます。全通り購入は、理論上は確実に的中できる手法ですが、現実的な投資方法とは言えないでしょう。
WIN5の買い方には、実はいくつかの定番パターンがあります。投資効率を考えた賢い購入方法を知ることで、的中確率と配当のバランスの取れた投資が可能になるんです。
基本的な考え方として、全レースで同じ点数を購入するのではなく、レースの特徴に応じて購入点数を変えていく方法が効果的です。例えば、実力差がはっきりしているレースは点数を絞り、混戦が予想されるレースは点数を増やすといった具合です。
具体的な買い方の例として、「レベル分け投資法」が有名です。これは、各レースを「確勝級」「混戦度中程度」「大混戦」などにレベル分けし、それぞれの難易度に応じて購入点数を決めていく方法。例えば、確勝級のレースは1頭、混戦度中程度なら2~3頭、大混戦のレースは4~5頭というように設定します。
また、投資金額に応じた購入設計も重要です。例えば、1万円で勝負する場合と10万円で勝負する場合では、当然点数の配分も変わってきます。予算に合わせて、効率的な点数配分を考えることが大切です。
人気馬の信頼度や、各レースでの穴馬の可能性なども考慮しながら、最適な買い方を見つけていきましょう。

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WIN5 最低配当

確勝級の馬がいる場合の1×1×10×10×10戦法

「1×1×10×10×10戦法」は、確勝級の馬を軸にした効率的な購入方法として知られています。この戦法の特徴は、信頼度の高い2レースを1頭に絞り、残りの3レースで広く馬を押さえるという点。理論上の購入点数は1,000点(1×1×10×10×10)で、投資金額は10万円となります。
この戦法が効果的なケースとして、例えば重賞レースに強い実績馬が出走する場合が挙げられます。GⅠウイナーが適性バッチリの条件で出走するケースや、連勝中の良馬場巧者が得意コースに登場するような場合です。こういった「鉄板級」の馬を軸に据えることで、的中確率を高めることができます。
具体的な馬券の組み立て方としては、まず確勝級と判断したレースを2つ選びます。ここでは本当に信頼できる馬だけを選ぶことが重要。次に、残りの3レースでは、人気馬から中穴までを幅広く押さえます。混戦のレースほど、人気薄の馬まで積極的に取り入れましょう。
ただし注意点として、「確勝級」と判断する基準は厳格であるべき。単なる人気馬ではなく、実績や適性、調子など、複数の要素から確実性を判断することが大切です。

分散高配当期待型の2×2×5×5×10戦法

「2×2×5×5×10戦法」は、比較的高配当を狙いながらも、的中確率も保つバランスの取れた購入方法です。購入点数は1,000点(2×2×5×5×10)で、投資金額は10万円。先ほどの1×1×10×10×10戦法と比べると、より柔軟な展開に対応できる戦略となっています。
この戦法のポイントは、リスクを分散しながら高配当も狙えること。最初の2レースは人気サイドから2頭ずつ、次の2レースは中穴まで含めて5頭ずつ、最後のレースは大穴も含めて10頭まで押さえるという組み立てです。こうすることで、序盤で人気薄が来ても、ある程度カバーできる余地が生まれます。
具体的な馬券の組み立て例を見てみましょう。例えば、最初の2レースでは1~3番人気から2頭ずつ、次の2レースは1~7番人気から5頭ずつ、最後のレースは1~12番人気から10頭といった具合。特に、最後のレースで大穴を押さえることで、高配当への期待も持てます。
ただし、この戦法を成功させるには、前半戦の馬選びが特に重要。2頭に絞るレースでは、単なる人気順ではなく、実力や適性をしっかり見極めて選択することが必要です。