油はどうやってできたのか?

植物油の作り方

 

 ご来店いただいて、油の売り場にいるお客様に私はこう声を掛ける事があります。

私「一般的にスーパーに並んでいる油ってどうやって作っているか知ってますか?」

お客様「えっ、搾ってでしょ。」

今までこの回答が95%以上です。後の5%は「わからない、知らないです」

皆さんに、現在スーパーで販売されている一般的な油のできるまでをお話しすると、ほぼ100%驚かれます。それでも話を続けるとそんなに悪いものなのに、なぜ取り締まらない?とかいわれます。なぜなんでしょうね?

そもそもが広告のイメージなんですよね・・。芸能人がCMで、健康に気をつけている人は「・・・」とか脂肪を付きにくくするには「・・・」とかイメージだけなんですよね。

では一般的な油の作り方を解説します。(スーパーで普通にあるもの)

1.原料は粗悪な原料(100%外国産)。もちろん収穫後農薬は噴霧されているかどうかは関係ありません。品質は問題ありません。

2.原料の種子の洗浄、皮むき→汚れ、ごみを取り除く。

3.種子を砕いたり、フレークにしたりする。

4.蒸気にて事前加熱45℃〜85℃

5.大量の排出プレス72℃〜84℃の摩擦熱が生じる。

6.溶剤を使う装置へ。石油系溶剤「ヘキサン」投入温度を上げる。→溶剤と油の混合物を遠心分離機にかける。

7.リン酸塩を投入して蒸留。苛性ソーダ投入。

8.精製、中和する。

9.漂白剤2〜3%投入し漂白。

10.脱臭するため油を230℃〜250℃にし、加熱。

11.冷却後パック詰めし、商品となる。

これは食品でしょうか?工業製品ではないかと思われますし、現に工業製品だと思います。

自然食品店の油は・・・。

1.原料は国産か海外でも有機栽培された原料を使います。

2.原料の種子の洗浄、皮むき→汚れ、ごみを取り除く。

3.暗室で摩擦熱が起こりにくいように少しずつ45℃以下を保てるように種子を「圧搾」していきます。

4.瓶詰めして出来上がり。

これだけ違いがあります。なぜ大メーカーは搾らないかというと、搾ると油が種子に4割程度残るらしいです。「ヘキサン」抽出なら99%は油が取れます。

気になる方は油の売り場で「圧搾」と言う字を表示した油を探してみてください。スーパーの油売り場にはまずありません。

高い値段が設定されている商品も怪しいものです。

気になる方は「ヘキサン、エコナ」などで検索してみてください。

なかなか面白い?恐ろしいですよ・・・。

ところで、これだけの工程を経る一般の油は店頭に並んでいる時に既に酸化していると思いませんか?