三連複1頭軸とは?具体例を出して具体的に解説
三連複とは、指定した3頭が着順を問わず上位3着以内に入ると的中となる馬券です。その中でも「三連複1頭軸」は、1頭を軸馬として固定し、他の複数の馬と組み合わせて流す買い方を指します。たとえば、軸馬をA、相手馬をB、C、D、E、F…と選んだ場合、Aが3着以内に入ったうえで、B~Fのうち2頭が3着以内に入れば的中となります。
三連単ほど点数が多くなりにくく、かつ馬券代を抑えつつ高配当を狙えるのが特徴です。軸馬をしっかり見極めることが重要になりますが、人気馬だけでなく穴馬を軸にすることで、大きな配当を得られる可能性も十分にあります。
三連複1頭軸の買い方①:三連複1頭軸6頭流し
軸馬1頭+相手6頭を選んで買う方法です。例えば、軸馬をAとし、相手をB、C、D、E、F、Gの6頭に決めたとしましょう。この場合、三連複として組合せを構成するのは以下のようになります。
- A-B-C
- A-B-D
- A-B-E
- A-B-F
- A-B-G
- A-C-D
- A-C-E
- A-C-F
- A-C-G
- A-D-E
- A-D-F
- A-D-G
- A-E-F
- A-E-G
- A-F-G
軸のAが必ず入るため、Aが3着以内に入ったうえで、相手6頭の中から2頭が3着までに入れば的中です。
三連複1頭軸の買い方②:三連複1頭軸8頭流し
軸馬1頭+相手8頭を選ぶ買い方です。例えば、軸馬をA、相手をB、C、D、E、F、G、H、Iの8頭とすると、以下の組み合わせが対象となります。
- A-B-C
- A-B-D
- A-B-E
- A-B-F
- A-B-G
- A-B-H
- A-B-I
- A-C-D
- …(以下、B以外の相手馬を組み合わせるパターン)
相手が8頭になると、その中から2頭が3着以内に入る組み合わせはかなり増えます。軸馬がきっちり馬券圏内を外さない自信があれば、多くの相手馬を買うことで的中率を上げつつ、意外な穴馬の絡みで高配当を狙えるのがメリットです。
三連複1頭軸の計算方法
三連複1頭軸では、軸馬1頭を固定し、相手に選んだn頭の組み合わせから2頭を選ぶことになります。よって、以下の計算式で点数を求められます。
点数 = C(n, 2) =
n×(n-1) / 2
たとえば相手を6頭に設定した場合は、
6×(6-1) / 2 = 6×5 / 2 = 15点
となり、先ほどの具体例のように合計15通りになります。相手を8頭にした場合は、
8×(8-1) / 2 = 8×7 / 2 = 28点
となる計算です。
三連複1頭軸のメリット・デメリット
三連複1頭軸のメリット
1. 軸馬さえ当たれば的中確率が高まる
軸馬が3着以内に入れば、相手馬の中から2頭当たるだけで良いため、三連単などに比べると的中難度がやや低くなります。
2. 点数を抑えつつ高配当を狙える
1頭軸で流すので、点数計算がシンプルです。相手馬に少数の穴馬を含めておけば、高配当が期待できるレース展開にも対応できます。
3. 資金配分がしやすい
軸馬を厳選したら、相手馬の選択に集中できるため、回収率を意識した投資がしやすいのも利点です。
三連複1頭軸のデメリット
1. 軸馬が凡走するとアウト
1頭軸に固定しているため、軸馬が4着以下に沈むとすべての馬券が外れてしまいます。よほどの自信がないと損失リスクは大きくなりやすいです。
2. 相手選びが難しい
相手が多ければ的中率は上がりますが、点数も増えます。穴馬を広くカバーしようとすると投資額が膨らみ、配当的にも妙味を失いがちです。
3. 人気馬を軸にすると配当が安くなる
信頼度が高い人気馬を軸にすると、的中はしやすい反面、配当が落ち着いてしまうことが多く、大勝ちが狙いにくいです。
三連複1頭軸5頭流しは稼げる?
三連複1頭軸5頭流しは、相手を5頭に絞るため、合計点数はC(5, 2)=10点となります。相手を無闇に増やさないことで点数を減らし、投資効率を高められる一方、切った馬が上位に来ると的中を逃すリスクも高まります。
三連複1頭軸5頭流しで実際に馬券を購入して検証
例えば、軸馬をA、相手をB、C、D、E、Fの5頭とすると、以下の10点を購入します。
- A-B-C
- A-B-D
- A-B-E
- A-B-F
- A-C-D
- A-C-E
- A-C-F
- A-D-E
- A-D-F
- A-E-F
軸馬Aを選ぶ理由が明確で、5頭の中に有力馬と適度な穴馬をバランスよく含むことができれば、低投資で高配当を狙える可能性があります。逆に、相手馬の選定を誤ると的中に至らず、やみくもに点数を増やしたほうが良かったという結果になりかねません。最終的にはレース展開や馬場、オッズとの兼ね合いを見極めることが必要です。
三連複1頭軸に関するよくある質問
Q1. 三連複1頭軸と三連単1頭軸マルチはどちらが当たりやすい?
A. 三連複のほうが着順を問わず3頭が入れば的中するため、一般的に当たりやすいといえます。ただし、大きな配当を狙うなら三連単マルチのほうが夢がある場合もあります。
Q2. 1頭軸で相手を10頭近く選ぶと回収率はどうなる?
A. 相手を増やすほど的中率は上がりますが、投資額も膨らみます。回収率を意識する場合は、信頼度の高い馬と穴馬をバランスよく選び、不要な馬は切る勇気が必要です。
Q3. 軸馬に穴馬を選ぶメリットは?
A. 軸馬が波乱を起こしてくれれば、相手が人気馬であっても配当が大きく跳ね上がります。軸が人気薄だと、的中すれば高配当を狙いやすい反面、リスクが高くなる点に留意しましょう。
三連複1頭軸まとめ
三連複1頭軸は、的中のしやすさと高配当の可能性を両立しやすい買い方のひとつです。軸馬1頭を固定し、相手をどの程度に絞るかが投資効率と回収率のカギとなります。相手を増やせば的中確率は上がるものの投資額も上昇し、相手を絞れば投資を抑えられる反面、的中を逃すリスクは高まります。
最終的には、レースごとの馬場状態や展開、オッズを見極めながら、軸馬と相手馬の選定を最適化することが重要です。自分なりの軸馬の選び方の基準を持ち、点数をコントロールしながらうまく三連複1頭軸を活用してみてください。